戊辰戦争は「近代的な新政府軍vs古臭い旧幕府軍」ではなかった!【検証 「徳川近代」 原田伊織氏インタビュー4】 2019/5/25 趣味・教養 徳川近代, 戊辰戦争

戊辰戦争は「近代的な新政府軍vs古臭い旧幕府軍」ではなかった!【検証 「徳川近代」 原田伊織氏インタビュー4】 2019/5/25 趣味・教養 徳川近代, 戊辰戦争

>さらにフランスの軍事顧問団を日本に招き、フランス式の伝習を行なう。そして、当時最新鋭のシャスポー銃を一万挺丁を含む後装小銃二万五千挺を輸入しています。<

>――薩長が「先込め」のミニエー銃やスナイドル銃を導入し、使用したことはよく取り上げられます。

原田 幕府が遅れを取ったという事実はありません。近代的な歩兵部隊についても、長州の奇兵隊がその先駆けのように扱われていますが、幕府の伝習隊の方が時期的に早いですし、そもそも奇兵隊とは規模がまるで違います。つまり、幕府軍が軍事的に劣っていた、だから負けたというのも、「官軍正史」の作った虚構なのです。

この幕府伝習隊をフルに活用し、一万挺のシャスポー銃が使用されていたら、鳥羽・伏見の戦いがあれほど一方的な敗北に終わることはあり得ません。いくら大将である徳川慶喜がダメな人でも(笑)。<


後にフランスはプロイセン連合に大敗しました。
フランス陸軍は弱かった。
シャスポー銃は湿度の高い日本では、殆ど役に立たなかった。
旧幕府軍の脱走した部隊は、南北戦争で南軍が使用した中古のエンフィールド銃と弾薬を購入して戦った。