ガトリング・ガンの妥当な売値

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2019.12.24
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『鈴木総之丞の日記』

>5月1日には「草生津御固場にて、御新調の機関砲を見る、多大砲二門にて、値一万二千金の旨」(「戊辰戦争とガトリング砲」より『鈴木総之丞の日記』)

つまり、「
ガトリング・ガン一台の値段が六千両」だと、鈴木総之丞は嘘を吐いて居る。

英雄たちの選択で、杉浦友紀は「
一台の値段が三千両」だと、言った。

我に尋ねたところ、
単発式でも、連発式でも、元込め式ライフル銃の妥当な売値は、三十両だったそうです。
単発式のシャープス銃(軍用カービン)は、命中精度が良くて、射程距離が長い。
七連発のスペンサー騎兵銃は、命中精度が良く無くて、射程距離が長く無い。

北越戦争で武器商人であり、武器の転売屋でもあるスネルは、
七連発のスペンサー騎兵銃を四十五両の値段で転売した。

我に尋ねたところ、
七連発のスペンサー騎兵銃が十五挺で、ガトリング・ガン一台と同等の働きが出来るそうです。

ガトリング・ガンの弾倉の弾薬は、四十発です。
弾倉を取り換えて連射しようにも、黒色火薬を使用した弾薬なので、
しょっちゅう、銃身内を掃除する必要が有ります。

ガトリング・ガンは南北戦争で使われなかった、
殆ど需要の無い武器でした。

我に尋ねたところ、
ガトリング・ガンの妥当な売値は、六百両だったそうです。

だから、
ガトリング・ガンを購入した旧幕府や土佐に、
「ガトリング・ガンを相場の何倍もの値段で、外国人商人にボッタクられた」という史料も逸話も無いのです。