フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 米版では設定変更、日本版にはない特撮シーンも 円谷英二の世界 8/18(火) 16:56配信 夕刊フジ

 【特撮の神様 円谷英二の世界】
 
 当初、前年(1965年)の「フランケンシュタイン対地底怪獣」の続編として構想された。ところが本多猪四郎監督が「映画は独立していたほうがいい」と主張、シナリオが書き替えられた。
 
 フランケンシュタインの細胞から生まれた凶暴なガイラと、心優しいサンダが激突するシーンは壮絶だ。
 
 日米合作のため、両国で公開された映像はかなり相違がある。米版は上映時間が5分長いため、日本版にはない特撮シーンが入っている。そもそもフランケンシュタインではなく、UMA(未確認の怪物)の設定で、ガイアはグリーン・ガルガンチュア、サンダはブラウン・ガルガンチュアと呼ばれる。
 
 劇中の61式戦車は戦後初の国産戦車。通称シャーマン戦車と呼ばれたアメリカ軍のM4やウォーカー・ブルドックと呼ばれたM41A2軽戦車などが使われている。海保の巡視船は450トンのれぶん型「げんかい」。
 
 「東都大学原子力生物化学研究所」は川崎市の長沢浄水場の外観が借用されている。実はウルトラマンにもたびたび登場する特撮ファンにはおなじみの場所だ。
 
 スチュアート博士を演じたラス・タンブリンは演技に集中するためか、撮影が終わるとさっさとホテルに帰り、誘われても他の俳優たちと一切交歓しなかった。あまりの態度に水野久美は「何よ、あの人は!」とヒステリーを起こしたとも。
 
 そんなラスだが、娘のアンバー・タンブリンがリメーク版「呪怨 パンデミック」(2006年)に出演する際、40年ぶりに妻とともに日本を訪れ、東宝の撮影所を見学し懐かしがっていた。
 
 この映画へのオマージュも数限りない。「岸和田少年愚連隊」ではサンダとガイラというニックネームの少年が出てくる。ブラッド・ピットは12年のアカデミー賞授賞式で本作への愛を語り、話題になった。
 
 クエンティン・タランティーノは「キル・ビル2」で役者に本作を見せて格闘シーンの参考にさせた。諌山創は小学校のころ公民館で偶然見た本作が怖くて忘れられず「進撃の巨人」を作る上で大いに影響されたと明かしている。
 
 本名は英一だが、尊敬する叔父が一郎なので遠慮して英二とした。その名はこれからも語り継がれるだろう。(望月苑巳)
 
 ■フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年7月31日公開、東宝配給、本多猪四郎監督) 同時上映は「ジャングル大帝」と「つるのおんがえし(人形劇)」というから今ではなかなか考えられない組み合わせだ。


フランケンシュタインの細胞から生まれた凶暴なガイラと、心優しいサンダが激突するシーンは壮絶だ。
 
 日米合作のため、両国で公開された映像はかなり相違がある。米版は上映時間が5分長いため、日本版にはない特撮シーンが入っている。そもそもフランケンシュタインではなく、UMA(未確認の怪物)の設定で、ガイアはグリーン・ガルガンチュア、サンダはブラウン・ガルガンチュアと呼ばれる。<

元ネタは旧約聖書『創世記』第4章に登場する、カインとアベルだろうな。

>スチュアート博士を演じたラス・タンブリンは演技に集中するためか、撮影が終わるとさっさとホテルに帰り、誘われても他の俳優たちと一切交歓しなかった。あまりの態度に水野久美は「何よ、あの人は!」とヒステリーを起こしたとも。<

我に尋ねたところ、
日本の俳優は暴力団と繋がって居る事を、ラス・タンブリンは知って居たので、
誘われても他の俳優たちと一切交歓しなかったそうです。