60代の男性がワクチン接種直後に会場内で倒れ死亡 高知県南国市

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ワクチン接種直後に60代男性死亡 高知・南国市「因果関係不明」
7/5(月) 19:33配信
 
 高知県南国市が4日に実施した新型コロナウイルスのワクチン集団接種で、60代の男性がワクチン接種直後に会場内で倒れ、死亡していたことが分かった。市は「遺族が公表を望んでいない」として事実関係を明らかにしなかったが、5日夕になって一転概要を公表した。
 
 県によると、男性は高齢者を対象とした集団接種会場で、ファイザー製のワクチンを打った後の経過観察中に倒れた。救急車で搬送された際は心肺停止の状態で、病院で死亡が確認された。基礎疾患の有無や接種回数などは明らかにしていない。川内敦文・県健康対策課長は「ワクチンとの因果関係は不明。国からの報告を受けていないので詳細は知らない」と話した。
 
 南国市によると、接種会場は市立スポーツセンターで、救急救命士や医師が救命措置をしたという。
 
 接種会場で心肺停止となった事例は県内で初めて。県民には不安も広がっており、高齢の女性は「ワクチンを打つか迷っている。当局は包み隠さず情報を出すべきだ」と話す。
 
 県は5日、10代の男性1人が新型コロナに新たに感染し、高知市の70代男性が死亡したと発表した。死亡した男性は5月下旬に頭痛などの症状があり、6月上旬に医療機関に入院。4日に呼吸不全で亡くなった。基礎疾患があったという。県内の累計死亡者は27人、累計感染者は1852人となった。【小宅洋介】